ケソン市のスタートアップMishkam、自社LLMで作るアニメを2027年初に配信へ
KEY POINTS
- ニュースの要点
- ケソン市のスタートアップ Mishkam Technologies が、生成AIを使ったアニメシリーズ「Trading Wars」を2027年第1四半期に公開する。自社開発の大規模言語モデル(LLM)と市販の生成AIを組み合わせて制作している。
- この動きの意味
- フィリピンのスタートアップが、AIを使う側ではなく作品を作る側に回った例にあたる。同社は制作手法を「シンソグラフィ」と呼び、人間の監督が創作の軸を持ち、AIは道具に徹すると位置づけている。
- 今後の注目点
- CrunchyrollとNetflixとの配信交渉がまとまるか。第2話で97フレームという制作規模が、シリーズとして持続する速度になるか。フィリピン発のIPが海外配信に乗るかどうか。
ケソン市のスタートアップ Mishkam Technologies が、生成AIを使ったアニメシリーズ「Trading Wars」を制作している。公開は 2027年第1四半期 を予定する。
同社は制作手法を「シンソグラフィ(synthography)」と呼ぶ。人間が方向を決める物語づくりと、AIによる生成を組み合わせるという意味である。自社で開発した大規模言語モデル(LLM) と、市販の生成AIツールを併用している。
AIは道具に徹する
工程は、人間の監督が創作の軸を持ち、絵の担当が絵コンテを描くところから始まる。第2話では10のシーンに対して 97フレーム を作った。
そのうえで、フレームごとに品質確認をする。ボタン、指、鼻、口、目、耳といった細部を1枚ずつ見る。生成物をそのまま出すのではなく、人の目で通す工程を挟んでいる。
最高執行責任者の Matthew Apilado 氏は、AIをあくまで道具として扱う姿勢を強調した。「他のどんな道具とも同じだ。前に進むために使うこともできるし、自分たちを作ることも壊すこともできる」
最高経営責任者は Chris Apilado 氏が務める。
配信先は交渉中
配信については Crunchyroll と Netflix と話し合っている段階で、まだ決まっていない。
物語は、株式投資に失敗した主人公レンが、師匠のギンゾウから投資の基礎を学び、世界規模の取引コンペに挑むという筋立てになる。暗号資産の啓発やブロックチェーンも題材に入る。
同社はアニメの先に、トレーディングカードゲーム(デジタルと現物の両方)、ブロックチェーン、Web3、eスポーツの大会まで広げる構想を示している。
SOURCES / 出典
- Inquirer TechnologyメディアTrading Wars, the new AI-assisted Filipino anime seriestechnology.inquirer.net
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