PHILIPPINES STARTUP

ビサヤ地方の系統に再び赤色警報、供給力が需要を83メガワット下回る

KEY POINTS

ニュースの要点
国家送電公社(NGCP)が8月24日、ビサヤ地方の系統に赤色警報を出した。午後5時から8時まで。同日は午後2〜5時と午後8〜9時にも黄色警報が出ている。供給力2,312メガワットに対し、ピーク需要は2,395メガワットだった。
この動きの意味
赤色警報は供給が需要に届かない状態を指し、輪番停電の可能性が高まる。原因は石炭火力の停止と、ミンダナオからの融通の制限である。エネルギー省が報告義務を果たさない発電会社40社超の免許停止を勧告する方針を示した翌日にあたる。
今後の注目点
9月以降も警報が続くか。ERCが免許停止に踏み込むか。停止中の設備がいつ戻るか。ビサヤ地方に立地する企業の操業への影響。

国家送電公社(NGCP) が8月24日、ビサヤ地方の系統に 赤色警報 を出した。午後5時から8時までの3時間である。同じ日、午後2時から5時と午後8時から9時には黄色警報も出ていた。

意味
黄色警報予備力が細っている状態
赤色警報供給が需要に届かない状態。輪番停電の可能性が高まる

このときの供給力は 2,312メガワット、ピーク需要は 2,395メガワット だった。83メガワット足りない

原因として挙げられたのは2つである。石炭火力の一部が停止していたこと、そして ミンダナオからの融通が制限されていた こと。

前日に規制側が動いていた

この警報は、規制の動きと重なっている。

当媒体は前日、エネルギー省(DOE)が報告義務を果たさない発電会社40社超について、免許停止をエネルギー規制委員会(ERC)に勧告する方針を示したことを伝えた。Sharon Garin長官は、対象の多くが小型のディーゼル発電所で、すでに稼働していないものも含まれる と述べている。

供給力として登録されていながら発電していない設備があるなら、系統の見通しはそのぶんずれる。ビサヤ地方はその影響を最も受けやすい場所にある。

ビサヤ地方に生産や業務の拠点を置く企業にとって、電力の安定は立地条件そのものになる。


円換算は2026年8月21日時点のレート(1ドル=159円、1ペソ=2.6円)による目安です。

SOURCES / 出典

  1. Philippine Daily Inquirerメディア
    Red alert raised again over Visayas gridbusiness.inquirer.net
  2. PHILIPPINES STARTUPメディア
    エネルギー省、報告を出さない発電会社40社超の免許停止をERCに勧告へphilippines-startup.biz

SHARE

#電力#ビサヤ#NGCP#需給

同じカテゴリーのNews

RELATED

この動きを読み解くInsights

INSIGHTS
市場分析

3年で10社が上場廃止になったフィリピンで、2026年の新規上場がゼロである理由

2023年からの3年で、フィリピンの上場企業10社が取引所での売買をやめました。サンミゲル系、SM系、パンギリナン系、ゴコンウェイ家。この国を代表する資本ばかりです。一方、2026年は1月から8月まで、新しく上場した会社が1社もありません。それでいて、取引所で集まったお金は過去最高に向かっています。この3つが同時に起きる理由を、8月の3つの出来事からたどります。