BYD会長がフィリピンを訪問、販売網は81店に。新車の22%が電動車
KEY POINTS
- ニュースの要点
- BYDの王伝福(Wang Chuanfu)会長兼社長がフィリピンを訪問し、販売店やDenzaのショールーム、ACMobilityの充電拠点を回った。2023年に始まったACMobilityとの提携の到達点として、BYDの販売網は81店、Denzaは4店になっている。
- この動きの意味
- ACMobilityはAyalaグループのモビリティ事業会社で、BYDの乗用車をフィリピンで販売している。同社によれば6月時点で新車販売の22.3%が電動車(NEV)で、その大半を中国ブランドが取っている。日系が強い市場で構図が変わりつつある。
- 今後の注目点
- 充電口1,000超という年内目標が達成されるか。政府の電動車政策がどこまで具体化するか。NEV比率がこのまま上がり続けるか。
BYD の王伝福(Wang Chuanfu)会長兼社長がフィリピンを訪れ、販売店、高級ブランド Denza のアラバンとセブのショールーム、ACMobility の充電拠点を回った。2023年に始まった両社の提携の現状を確認する訪問だった。
フィリピンは、この地域でもっとも面白く有望な新エネルギー車の市場の一つになった。(王会長)
現在、BYDの販売網は 81店、Denzaは4店になっている。
新車の5台に1台以上が電動車
数字の側から見ると、この市場の変化は速い。
ACMobilityの Jaime Alfonso Zobel de Ayala 最高経営責任者は8月初めの取材で、2026年6月時点で新車販売の 22.3% を新エネルギー車(NEV)が占める と述べている。NEVは電気自動車とハイブリッドを含む区分である。
同氏は、移動にかかる費用がフィリピンの家計にとって長く負担だったこと、新エネルギー車がそこに直接効くことが、2023年にBYDと組んだ理由だと説明した。今年は燃料価格が高く、それが販売を押し上げたという指摘もある。
| BYD 販売店 | 81店 |
| Denza 販売店 | 4店 |
| ACMobility 充電拠点 | 200か所以上(全国) |
| 年内の目標 | 充電口 1,000超 |
充電インフラは政府に投げている
ACMobilityは充電網の拡大を進めているが、BYD Cars Philippines の Bob Palanca マネージングディレクターは、政府の役割を強調した。同社は8月にセダンのSeal 5とSUVのAtto 2を投入しており、その発表の場での発言である。
Palanca氏は、大統領が施政方針演説で電動車の普及を後押ししたことを「新エネルギー車に取り組む自分たちには追い風になる」と受け止めたうえで、充電インフラの拡大では政府がACMobilityのような企業を支援すべきだと述べた。
車種を増やす側は動いているが、充電の面はまだ企業任せになっている というのが、両社に共通する認識になる。
Ayalaが流通を握る構図
見落とされやすいのは、この提携の形である。BYDの乗用車をフィリピンで売っているのはAyalaグループのACMobilityで、中国メーカーが単独で入っているわけではない。王会長の訪問には、Ayala Corporation の Bong Consing 社長兼CEO、Fernando Zobel de Ayala 取締役、ACMobilityの Jaime Alfonso Zobel de Ayala CEOが同席した。
財閥の流通網に乗ることで、販売と充電と保守を一度に組み立てている。日系ブランドが長く強かった市場で、参入の形そのものが変わっている。
円換算は2026年8月21日時点のレート(1ドル=159円、1ペソ=2.6円)による目安です。
SOURCES / 出典
- BusinessWorldメディアBYD chair visits PHL, commits to EV ecosystem buildupbworldonline.com
- The Philippine StarメディアBYD Cars Philippines sees continued growth in electrified vehiclesphilstar.com
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