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証券取引委員会がマーケットメイクの規則を制定、最低資本金は1億5,000万ペソ

KEY POINTS

ニュースの要点
証券取引委員会(SEC)が10月15日付の覚書回状2026年第28号で、株式と債券のマーケットメイクの規則を定めました。担い手には資本金1億5,000万ペソ以上、取引所の認定、経験3年以上の担当者が求められます。
この動きの意味
フィリピン株の弱点は売買の薄さで、買いたいときに売り手がいない銘柄が多いことです。常に売り値と買い値を出す業者を制度として置くのは、8月に示した改革案のうち売買の薄さに直接効く部分で、それが規則になりました。
今後の注目点
取引所が30日以内に出す実施指針で、値段を出し続ける時間や優遇の中身がどこまで具体的になるか。資本金1億5,000万ペソを満たして名乗りを上げる証券会社が何社出るか。

フィリピンの証券取引委員会(SEC)が、株式と債券の「マーケットメイク」の規則を定めました。根拠は10月15日付の覚書回状2026年第28号です。

マーケットメイクとは、証券会社が売り値と買い値を同時に出し続け、ほかの投資家がいつでも売買できる状態を保つ仕組みです。担い手をマーケットメーカーと呼びます。

SECは8月に、マーケットメイクの導入を含む資本市場の改革案を示していました。今回の規則はその具体化です。

担い手になる条件

条件内容
資本金毀損していない払込資本金が 1億5,000万ペソ(約3億7,000万円)以上。SECはさらに引き上げられる
認定対象の取引所から認定か承認を受けること
体制業務を回す能力と、十分な実績を示すこと
担当者証券売買かマーケットメイクの経験が3年以上ある担当者を1人以上置くこと

資本金の水準は、証券会社そのものの最低資本金より高く置かれています。当サイトの既報では、証券会社の最低資本金は2001年から1億ペソのままで、SECが引き上げを検討しています。

株式と債券で求めることを分けた

株式のマーケットメーカーは、取引所が決める最低時間のあいだ、実際に売買が成立する売り値と買い値を出し続けなければなりません。システム障害や市場全体の混乱など、取引所の規則が認める場合は例外になります。

債券では、取引所が銘柄ごとに求め方を決めます。売買のしやすさや取引の仕組み、相場の状況を見て、値段を必ず約定させるのか、目安を示すだけでよいのかまで取引所に任せました。

株式と債券では市場の仕組みも売買の頻度も違うため、扱いを分けたとSECは回状で説明しています。

取引所が優遇を用意する

回状は取引所に、マーケットメーカーへの優遇を設けるよう求めています。例として挙がっているのは次の3つです。

  • 取引手数料の減額
  • 売買を厚くしたことへの払い戻し
  • 高度な取引設備の利用

その代わり、マーケットメーカーは注文・約定・提示した値段・保有残高の記録を残し、SECと取引所の検査に応じます。取引所は四半期ごとに、マーケットメーカーの成績と違反への処分をSECに報告します。

期限と対象

  • すでにマーケットメイクをしている業者は、規則の施行から6か月以内に要件を満たす
  • 取引所は施行から30日以内に、実施指針をSECに出して承認を受ける
  • 対象は、SECの管轄する取引所に上場・登録された株式と債券
  • 財務省国庫局の国債ディーラー制度で扱う国債は対象外。SECが国庫局と調整して広げるまでは除く

SECのFrancis Lim委員長は、流通市場の売買の摩擦を減らし、値段がより効率よく決まるようになると述べています。国内外の投資家にとって競争的な取引環境になるとも説明しました。

財務省のFrederick Go長官は「長く待たれた改革」と位置づけ、市場の厚みが増せば投資家が参加しやすくなり、企業も資金を集めやすくなるとしています。

換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。

SOURCES / 出典

  1. ビジネスワールド(BusinessWorld)メディア
    SEC sets P150-M capital floor for market makersbworldonline.com
  2. フィリピン・スター(The Philippine Star)メディア
    Trading activity gets much-needed boost with new market-making rulesphilstar.com

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#証券取引委員会#SEC#マーケットメイク#資本市場#株式#債券

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