フィリピン最古の銀行BPI、次期CEOに個人向け部門のGinbee Go氏
KEY POINTS
- ニュースの要点
- アヤラ財閥の大手銀行BPIは、個人向け銀行部門の責任者Ginbee Go氏を次の社長兼CEOに選びました。2027年4月26日の株主総会後に、2021年から率いるLimcaoco氏から引き継ぎます。
- この動きの意味
- BPIでは中小企業向け融資が46.7%、カード融資が27.2%伸び、個人と中小企業が成長の中心になっています。その事業を育ててきた人物をトップに置く人事で、Limcaoco氏と同じく傘下の貯蓄銀行の社長を経た昇格です。
- 今後の注目点
- 規制当局の承認が予定どおり下りるか。Limcaoco氏がアヤラ財閥のどの会社で役職に就くか。1〜9月に69.2%増えた貸倒引当金と、上昇した不良債権比率がこの先どう動くか。
アヤラ財閥の大手銀行BPI(Bank of the Philippine Islands)は10月22日、個人向け銀行部門を率いる Maria Cristina「Ginbee」Go氏 を次の社長兼CEOに選んだと証券取引所に開示しました。BPIは国内で最も古い銀行で、2026年8月に創業175年を迎えています。
就任は 2027年4月26日で、年次株主総会の後に、必要な承認を得たうえで交代します。Go氏は同行で初の女性CEOになります。
個人向け部門を育ててきた23年
Go氏は現在、執行副社長として個人向け銀行部門を率いています。BPIに入って23年で、以前は傘下の貯蓄銀行BPI Family Savings Bankの社長として、同行の改革とBPIへの統合を進めました。
- 店舗の改装、個人向け事業の拡大、AIを使ったものを含むデジタルサービスの開発を担当
- BPIの前は、Citibank、アヤラ・ランド、Procter & Gambleで管理職
- 1991年の公認会計士試験で首席。フィリピン大学ディリマン校を最優等で卒業し、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得
BPI Family Savings Bankの社長からBPIのトップへという経路は、現CEOのJose Teodoro「TG」Limcaoco氏と同じです。Limcaoco氏は2021年4月からCEOを務め、デジタル化や金融包摂を進めてきました。退任後も取締役に残り、アヤラ財閥のほかの主要企業で経営の監督に当たる役職に就く予定です。どの会社かは後日発表されます。
InsiderPHによると、Go氏はCEO就任とともにアヤラ財閥の経営委員会にも加わります。BPIの顧客は1,900万人を超え、従業員は2万3,000人を超えます。
会長のJaime Augusto Zobel de Ayala氏は、国内外の環境が揺れるなかでも、フィリピンの消費者層が育ち、信頼できる金融の相手を求めていることに機会があると述べています。
前日に開示した1〜9月決算は3.2%減益
BPIは10月21日、2026年1〜9月の純利益が 489億ペソ(約1,220億円)で、前年同期から約3.2%減ったと開示しました。収入は伸びたものの、経費と貸倒引当金(返ってこない恐れのある融資に備えて積むお金)の増加が上回りました。引当金は199億ペソ(約500億円)でした。
| 項目 | 前年同期比 |
|---|---|
| 収入合計 | 9.8%増 |
| 経費 | 12.5%増 |
| 貸倒引当金 | 69.2%増 |
| 中小企業向け融資 | 46.7%増 |
| カード融資 | 27.2%増 |
| 個人向けローン | 21.7%増 |
不良債権比率は2.5%で、前の四半期から上がりました。融資の伸びを引っ張っているのは個人と中小企業で、その部門の責任者が次のトップになります。
換算の基準は1ペソ2.49円(2026年9月4日時点)です。
SOURCES / 出典
- ラップラー(Rappler)メディアWho is Ginbee Go, BPI's next president and first female CEO?rappler.com
- マニラ・タイムズ(The Manila Times)メディアBPI names Ginbee Go as next CEOmanilatimes.net
- InsiderPHメディアBPI names Ginbee Go as next CEO; Limcaoco to stay on its boardinsiderph.com
- デイリー・トリビューン(Daily Tribune)メディアBPI nine-month profit falls 3.2% to P48.9 billiontribune.net.ph
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