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フィリピンはインターネット使用時間が世界一位!約70%のネット普及率【2020年版】

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2020年はコロナで外出が制限され、世界中の人が家で過ごす時間が極端に増えた1年でした。それに伴ってインターネットに触れる時間がさらに増えた人も多かったかと思います。フィリピンでもロックダウンが続き、なかなか会えない遠方の家族や友人と連絡を取り合ったり、またコロナの情報を調べたりと、インターネットは世界各国で大きな役割を果たしました。今もなおコロナの感染が広がる中でインターネットとの関わりが益々重要となっていきます。

さて今回はそんなインターネットをテーマに、We Are SocialHootsuiteが発表した「Digital 2020」という世界のデジタルに関するレポートを分析し、フィリピンとインターネットの関わり方について紐解いていきます。

インターネット社会について

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2020年は世界で45億人ほどの人がインターネットにアクセスをもち、ソーシャルメディアの利用者数も38億人まで到達しました。2019年と比べてもインターネット利用者は7%(約3億人)増加ソーシャルメディアの利用者数も9%(3.2億人)増加しており、益々インターネット社会が広がっていることがデータとして示されています。

では、日本とフィリピンのインターネット社会についてさらに細かく見ていきましょう。


【日本】全人口:約1億2,600万人

●インターネット
ユーザー数:1億1,650万人 (2020年1月時点)
インターネット普及率:約92%

●ソーシャルメディア
ユーザー数:8,200万人 (2020年1月時点)
1年間の増加数:300万人 (+3.8%)

【フィリピン】全人口:約1億98万人

●インターネット
ユーザー数:7,300万人 (2020年1月時点)
インターネット普及率:約70%

●ソーシャルメディア
ユーザー数:7,300万人 (2020年1月時点)
1年間の増加数:580万人 (+8.6%)

※ソーシャルメディア:個人の誰もが情報を発信でき、人と人とがコミュニケーションを取ることで、社会的つながりが広がっていくよう設計された媒体。ブログ、SNS(Facebook、Twitter、Instagram、Tiktok)、動画配信サービス(YouTube)など。

日本のインターネット普及率が92%と高いのは予想通りですが、フィリピンのインターネット普及率が70%と、世界平均59%と比較しても、なかなか高い普及率を示していることがわかりました。

また、興味深いことにフィリピンのインターネットユーザー数とソーシャルメディアユーザー数がイコール、つまりインターネットを使っている人の全員がソーシャルメディアを使用していることがわかります。

フィリピンは世界一インターネット使用時間が長い

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これは、16~64歳の人が1日あたりインターネットを使用する平均時間を、国別に表したランキングのグラフです。

グラフを見るとなんとフィリピンが「9時間45分」と、世界で最もインターネットを使う時間が長い国であることがわかります。

世界の平均時間である「6時間43分」と比べて見てもフィリピンは極端に大きな数字となっています。1日24時間のうちに約10時間オンラインであることを考えてみると、ほぼ一日中常にスマホやPCを触っていることとなります。睡眠時間が8時間と仮定して起きている時間が16時間と考えてみても、約10時間インターネットを使用していることとなり、どれほど生活の大半を占めているのか想像できるかと思います。

ちなみに、意外なことに日本は「4時間22分」と最下位で、最もインターネットを使用する時間が少ない国だそうです。誰もがいつもスマホを手にし、仕事では当然のようにインターネットを使うこの日本の環境で最下位、とは正直驚きの結果ではないでしょうか。

ソーシャルメディアを使っている時間もフィリピンが世界1位

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次のグラフは、16~64歳の人が1日あたりにソーシャルメディアを使用する平均時間を、国別に表したランキングのグラフです。

グラフをみると、フィリピンがまたも「3時間53分」と堂々たる1位となっています。世界の平均時間「2時間24分」と比べても1時間以上の差があることがわかり、1日のインターネット使用時間の1/4ほどの時間をソーシャルメディアに使っていることがわかりました。

実際、私もFacebook上でフィリピンの友人がたくさんいるのですが、彼らは毎日何かしらを投稿しており、みんなFacebookを四六時中みているような印象があります。実際、フィリピンの友人とソーシャルメディアの話をした時も、Facebookの投稿を1週間していなかったら周りに生存を心配された、なんていうエピソードもありました。それくらいフィリピンの人たちにとってはFacebookで日々自分の生活や趣味、考え方まで共有することが当たり前で生活の一部であり、そういったソーシャルコミュニケーションの部分に大きく時間を使っているようです。

なぜインターネットを使う時間が長い?

では一体なぜフィリピンが世界一インターネットを使用する時間が長い、という調査結果となったのでしょうか。数ある理由の中でも主に3つが考えられます。

1. 出稼ぎ労働者と家族を繋ぐための手段

フィリピンの多くの人が、海外や遠く離れた場所へ仕事を求めて出稼ぎに行きます。大家族であるフィリピンの家庭を養うためには、賃金も低く仕事が限られているフィリピンで働くよりも、海外で出稼ぎ労働者として働くことが必要となるからです。

そういった環境下で、なかなか会えない家族に自分の些細な生活の出来事をFacebookに投稿して共有したり、インターネットを使ってこまめに連絡を取り合っている人がとても多いようです。家族を大切にするキリスト教信者が多いフィリピンでは、遠くにいる家族への愛情や絆を深めるためにも、頻繁にFacebookなどを見て近況を確認したり連絡をとっているため、インターネット使用時間も必然と増えているのでしょう。

2. 若い世代の多さ

フィリピンは若い世代が多く、インターネットに精通した世代の全人口を占める割合が、先進国と比べると圧倒的に大きいです。そのため、若い世代と高齢世代で生じるインターネット格差の観点からみると、若い世代が多いフィリピンでのインターネット使用時間が、高齢化の進む他国と比較して圧倒的に長いという結果が生まれます。

3. 勤務中もスマホを手放さない

3つ目の要因として、労働環境が非常にルーズであることが挙げられます。フィリピンを実際に訪ねてみるとわかるのですが、コンビニやレストランなどで勤務中にも関わらずスマホをいじっていたりYoutubeで動画を見ている人が多く見受けられます。日本では勤務中にお客さんをほったらかしにしてスマホをいじるなどありえないと思いますが、フィリピンでは割と当たり前の光景です。こういった自由な労働環境もインターネット使用時間を長くする一つの要因と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、インターネットを使用する時間の国別ランキングという点からフィリピンのインターネット社会を見てみました。

フィリピンが世界一インターネットを使用する時間が長い国であること、またその一方、日本は最も使う時間が短い国であるという事実は意外で、とても興味深い調査結果だったと思います。また、なぜそういった結果になったのかという理由まで考えると、家族に対する愛情であったり、若い世代が多いからというポジティブな面もみることができました。

インターネットを使い過ぎることは良くない、社会問題である、という意見ももちろんありますし、現実に向き合わずインターネットの闇に陥ってしまうのは確かに問題であると言えるでしょう。しかし、まだまだ発展途上のフィリピンで、海外にいくことができる人も限られているような国で、InstagramやYoutubeで自分の体験したことの無いような世界に触れて胸を踊らせ、またそれを夢見て勉強や仕事を頑張ることができるような良い側面もあるかと思います。これからさらにインターネットが普及していく環境で、もっと世界が繋がっていくことが楽しみです!

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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