フィリピン商工会議所(Philippine Chamber of Commerce and Industry:PCCI)は、技術職の需要増加と、フィリピンの才能ある人材のスキルを引き合わせることを目的としたイノベーションセンターを開設しました。
PCCIは、パサイ市のダブルドラゴン・メリディアンパークにPCCIイノベーションセンターを開設するに伴い、Huawei Technologies Philippines, Inc.との提携を発表しました。
プレオープンにてPCCIのBenedicto Yujuico氏は、「イノベーションセンターは、人工知能、ロボット工学、コーディング、ビッグデータ分析、IoT、衛星インターネット接続、ブロックチェーンなど、需要の高いスキルや知識に合わせた教育プログラムを提供する」と述べました。
「私たちは、スマートシティ、医療技術、セキュリティシステム、デジタルバンキングなどの分野でデジタルトランスフォーメーションやソフトウェアソリューションの導入を積極的に進めているスタートアップ、民間企業、地方自治体間のナレッジの共有を促進していきます」とYujuico氏は付け加えました。
彼は、イノベーションハブはPCCIの財産であり、政府が発表している「AmBisyon Natin 2040」の達成に大いに貢献するものであると自負しています。
AmBisyon Natin 2040は、フィリピンの人々がどのような生活を送りたいか、2040年までに国がどのようになっているべきかを示している長期計画です。詳しくはこちらをご覧ください。
PCCIイノベーションハブのマネージングディレクターであるMiguel Yujuico氏は、イノベーションセンターが、シリコンバレーのスタートアップ精神をフィリピンにもたらすことにも繋がると語りました。
「私たちの国にはたくさんの明るい未来を持った才能のある人々がいますが、彼らの多くはチャンスを掴む為にフィリピンを去って外国に行ってしまいます」と彼は付け加えました。
イノベーションセンターは、起業家やイノベーターに手を差し伸べるためにinnovate.com.phを公開し、地元のスタートアップのためのトレーニングやメンターシッププログラムを提供していきます。
革新的なアイデアを、立派な企業へと成長させるためのサポートを一貫して行っていくイノベーションセンター。
センターの門を叩いたイノベーターや起業家たちが、素晴らしいものをフィリピンから生み出す未来は、そう遠くはないでしょう。