他の国と同様、フィリピンもコロナの影響を大きく受けており、先日もこのような記事を公開しました。 コロナウィルスの影響は、日本/フィリピンを含む全世界の経済に大きな打撃を与えています。 フィリピンの経済のコロナ影響下での状況を簡単にまとめると下記のような感じです。 2020年1-3月のGDP(国内 ...
【コロナショック】20年伸び続けていたフィリピンの経済成長が止まり、GDPが0.2%縮小
経済活動が鈍くなってしまったため、職を失い、厳しい生活を送る結果になってしまった人もたくさんいます。
政府やNGOは、そんな人たちを支援する為に助成金や利子無しの融資などの多くの政策を実施/準備しています。
そんな中、フィリピンのテクノロジースタートアップ「ElearTech Inc」は個人がNGOへの寄付を簡単に行えるプラットフォームアプリをリリースしました。
その名も、「Giving Hero」!!
早速詳しくみていきましょう!
ユーザーが簡単にNGOに寄付できる!「Giving Hero」とは?
多くのNGOは現在、コロナに対応する為に、医療従事者を含む最前線で活躍するのための支援をすることに力を注いでいます。
UPディリマンにあるUPSCALE Innovation Hubのインキュベート企業の一つであるElearTech Incは、個人の寄付者がアプリ上で簡単にでNGOに寄付をすることができるアプリ「Giving Hero」のiOS/Android版のモバイルアプリを公開しました。
ソーシャルネットワーキングアプリのようなユーザーフレンドリーなインターフェイスを通じて、シンプルかつ効率的で楽しい支援方法を提供しています。
FacebookまたはGoogleアカウントを連携することで簡単にユーザー登録ができ、今までハードルが高かった個人のNGOへの寄付をより身近なものにしました。
ユーザー登録するとすぐに、参加しているNGOをスクロールして投稿されたキャンペーンを読むことができ、応援したいNGOに寄付ができるといった簡単な仕組みとなっています。
取引は安全かつシームレスで、BPI、GCash、PayPal、およびCoins.phを介して寄付するためのオプションがあります。
やはりオンラインでの決済は一般的になってきている印象があります。合わせてこちらも読んでもらえると嬉しいです! フィリピンで最も人気があるモバイルウォレットのGCashは、コロナウイルスが流行しているロックダウンの最中に、アプリのインストールと登録が大幅に増加し、より多くのフィリピン人がキャッシュレスでの取引を ...
フィリピンのモバイルウォレット「GCash」コロナ期間中にアプリのインストールが2倍に
また、寄付の総額と一緒に、ユーザーは自分が支援したキャンペーンの総数の「ギブカウント」と、そのキャンペーンによってNGOがサポートした人たちの数を追跡することができます。
自分の寄付が社会にどんな影響を与えているのかの数字を追えることによって、寄付した人がやりがいを感じれるような作りになっています。
同時に現在NGO向けのダッシュボードを開発中で、寄付者とインパクトの管理機能、リアルタイム分析機能を追加する予定です。
テクノロジーで世界を変えるCEO・Junver Arcayna氏
Giving Heroを運営しているElearTech Incを創業したのが、Junver Arcayna氏です。
最高経営責任者(CEO)で共同創業者のJunver氏によると、Giving Heroについて、このコロナの期間中は、5%のプラットフォーム手数料はとっていません。決済会社にかかる手数料以外はとっておらず、決済手数料以外の全ての金額がNGOに寄付されるという構造になっています。
彼のブログも貼っておきます!
→https://jarcayna.com/
まとめ
いかがだったでしょうか?
今日は社会貢献系のプラットフォームを紹介しました。
フィリピンには6万ものNGOがあると言われていて、フィリピン発に限らず、世界中の多くのNGOがフィリピンの社会問題を変える為に奮闘しています。
まだまだ多くの貧困が存在するフィリピン。Giving Heroのようなアプリが寄付のハードルを下げ、より多くの支援が集まることになると思います。
今回は以上です。ありがとうございました!
【参考】
・PH startup develops mobile app for donations to Covid-19
・Junver Arcayna