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フィリピンのモバイルウォレット「GCash」コロナ期間中にアプリのインストールが2倍に

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フィリピンで最も人気があるモバイルウォレットのGCashは、コロナウイルスが流行しているロックダウンの最中に、アプリのインストールと登録が大幅に増加し、より多くのフィリピン人がキャッシュレスでの取引を始めました。

Gcashとは、フィリピンの大手通信会社「Globe」が提供するモバイル決済サービスです。

店舗でのQRコードを用いた買い物はもちろん、送金、公共料金の支払い、携帯のロードの購入、オンラインショッピング、映画の予約、携帯料金の前借りなどができる、かなり包括的な電子決済サービスです。

日に日に、Gcashが使えるモールや店舗が増えてきている印象があります。

PayMayaPaypalCoins.phなどが競合となりますが、2019年3月時点の調査によると、App StoreとGoogle Play Storeともに、Gcashが堂々の一位となっています。

しかし、フィリピンのキャッシュレス普及率は相当低いのが現状です。

TheNerveの調査によると、2019年2月時点で、調査対象者の50%以上が現金で取引をしており、モバイルウォレットを好んで使うユーザーの割合はわずか7.1%に留まっていました。

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出典:RAPPLER


そんな中で大流行したコロナ。

ロックダウンが始まり、多くの人の外出が制限され、20年間伸び続けていたフィリピンの経済成長が止まってしまいました。

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そんな中、恩恵を受けたのがGCashでした。

GCashによると、ロックダウン期間中にアプリのインストール数が2倍に増加し、登録数は2.5倍に増加しました。

ロックダウン期間中、プラットフォームでの取引量が大幅に増加しました。QRやバーコードを使った物理的な取引や、送金を使ったデジタル的な取引が多く行われています。これは、フィリピン人がデジタル金融への信頼感を高めていることを示しています。これは、コロナ後のいわゆるニューノーマルを実現する上で大きな役割を果たすと考えています。金融技術はデジタルサービスの基盤となるものであり、フィリピン人がより少ない労力でより多くのことを行えるようにするものです」とGCashの最高技術責任者兼執行役員であるSy氏は述べています。

コロナの影響で、フィリピン全体として様々な問題を抱えていることを実感し、危機感を持つようになったフィリピン人は、個人の財政状況に注意を払うようになりました。

コロナがもたらした健康面への不安、ウイルスの蔓延を抑えるために政府が行なっている様々な制限を受け、フィリピン人は個人的な財務上の懸念に対処するための様々な方法を探している状態であると言えます。

大衆に対して金融サービスを提供するツールとして、GCashはユーザーが従来の手段よりも優れた方法で、個人の資産を管理することを可能にしています」とSy氏は語っています。


【参考】
GCash app installations double during lockdown
Coins.ph, GCash, GrabPay, PayMaya:Who’s leading the mobile payments war in PH?
Why the Philippines has been slow to adopt e-wallets

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