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2020年、フィリピンにおけるコロナ禍の失業率・労働市場のふりかえり

2020年12月12日

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どうも、しゅんP(@i_sh69)です!

走り回るほど忙しいといわれる師走、いかがお過ごしでしょうか?
今年は年明けからコロナの影響によって全世界が多難の1年となりました。日本でもお花見、海、ビアガーデン、バーベキューなどあらゆる行事が失われた1年でした。

フィリピンでも3月の緊急事態宣言後、急速に労働市場における雇用状況が悪化し、多数の失業者が出た時期もありました。大変な1年でしたね…
年の瀬となった今、2020年のフィリピンの労働市場について振り返っていきたいと思います。
それでは始めていきましょう!

2020年フィリピンの雇用状況・労働市場の振り返り

■初の市中感染受け大統領が緊急事態宣言(2020年03月11日:JETRO)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/03/e28269421a3950ca.html

日本と同様、2020年初め頃から感染者が報告され始めたフィリピンでも、3月に入り感染経路不明の市中感染が発生し始めたことを受け、ドゥテルテ大統領が緊急事態宣言を発令する事態となりました。
その時期の記事では、政府の機関、自治体で財政出動・各種施策を実行する事、マニラ首都圏等で休校等の措置が取られている事が報じられています。


■労働雇用省、新型コロナで140万人が既に失業と発表(2020年05月01日:JETRO)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/05/3f3d77431fe6bb0e.html

緊急事態宣言後、わずか1~2ヶ月で失業者数が大きく増加しています。また、4月の失業率は過去最悪を記録していて、経済においても深刻な影響が及んでいる事がうかがえます。

もちろん、政府における雇用調整の施策がうたれた後でしたが、その対象となった事業所の9割で失業者が発生しており、その財務状況の悪化スピードがどれだけ深刻であったかが伝わってきますね。

また、フィリピンは、国外に多くの労働者を派遣し、その送金額も膨大であるのですが、その外貨を稼ぐはずの国外労働者の生活も立ち行かなくなってしまい、23万人以上の国外労働者からの資金援助依頼も殺到していたようです。
フィリピン国内外で経済活動が停止し、資金不足に陥っていったのですね。


■4月の失業率、過去最悪の17.7%を記録、新型コロナの影響(2020年06月12日:JETRO)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/06/18fc37cc8450bc05.html

4月の失業率悪化を報じる記事では、経済活動規制の度重なる延期についても触れられており、パンデミックは展開に予測がつかない場面も多く、経済回復の見通しも立たない状況であったことがわかります。
労働者が多い首都圏、また、工業地帯での失業率が大きく増加していたようです。


■フィリピン 首都などの外出制限緩和へ 深刻な経済立て直し優先(2020年8月18日:NHKニュース)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200818/k10012571481000.html
その後、6月には首都で発動されていた外出制限を緩和していますが、感染が再拡大し、再度の外出制限の発令、その後8月に再度解除と、段階を踏みながら経済再生の道を模索しています。
もちろん感染拡大が完全に落ち着いたわけではなく、できる限りのチャンスを捉えて、経済を立て直していこうという政府の考えがあったようです。

日本同様、ワクチンがまだ存在していない状況下では、ウィルス拡大が一旦落ち着いたタイミングを見極めながら、段階的に経済を動かしていく措置を取っていくことが最大限の対応になるようですね。

フィリピン労働市場の今後の見通し

そして、ようやく10月になり、フィリピンの労働市場は回復に向かって歩み出しています。
JETROが分析するこちらの記事は、各産業別、職種別、就業形態(常勤・非常勤など)に詳しく分析しているのでお勧めです!

■回復に向かう労働市場(2020年10月5日:JETRO)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/268754acdc6dc08e.html

上記の記事によると、感染状況に応じた制限緩和が進んでいる中でも、厳しい衛生管理基準が求められているサービス業の回復が鈍いようです。

消費者も、感染が落ち着いてきた状況でも、以前ほどの購買活動には戻らず、精神的な部分でも経済に影響が及んでいるようでした。
この爪痕が完全回復するのはもう少し先になりそうですね。

更に雇用状況を詳しく分析すると若年層(15~24歳)の労働状況は興味深いものがあり、2020年4月時点では昨年比で、いわゆる"ニート"の数が約90万人近く増加したとのデータもありました。

7月には昨年より約40万人少ない水準まで数値を回復しており、感染状況を踏まえ、再び就業開始するか、就業訓練を受け始めているようです。
昨年より約90万人も増加したあとに、わずか数カ月で、約40万人も下回るのはダイナミックな労働者心理の変化が起きていますよね。

時期を追うごとに産業全体で回復基調であることは変わりないので、無事に回復の軌道が続く事を祈っている状況となります。


■10月の失業率、経済活動の再開を受けて改善(2020年12月09日:JETRO)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/12/fd1854386e6d22af.html

直近では、10月時点の失業率について改善をしている事が報じられています。また、公共交通機関の稼働状況が復調することで、更にポジティブな見通しとなるそうでした。やはりインフラは大事ですね。

まとめ

今回は、JETROや、各種ニュース記事を基に、2020年のフィリピン労働市場を振り返ってみました!
本当に怒涛の1年でしたね…

状況をまとめてみると以下の通りです。

  • 3月~4月:感染拡大における緊急事態宣言によって各種経済活動がストップ、過去最悪の失業率を記録
  • 6月~8月:感染者数の減少、増加に応じた段階的な経済再生施策の実行
  • 10月:経済活動の再開を受けて失業率が改善、サービス業の回復は消費者、事業者双方の問題から鈍いが、労働者の就業意思は大きく向上し、ニートの数も減少

我々労働者は随時変化する状況を把握しながら、感染が落ち着いたタイミングを逃さず、経済を回していく事が大事ですね。
また、サービス業の回復については、消費者の購買意欲も大きく影響している事がわかりました。こちらは心の持ちようである部分も大きいので風評被害などを恐れず生活していきたいですね。

報告は以上となります!
一日でも早いコロナ感染の終息と、フィリピン経済の復活を祈っているしゅんPでした!
ありがとうございました。

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