日本人によるフィリピンでのビジネスといえば、語学学校やITといったものが浮かびますが、課題解決のため国際協力に関するNPOも数多く存在します。
近年では、社会課題解決を目的としたビジネスである「ソーシャルビジネス(社会的企業)」も一つのあり方として注目されています。
前回フィリピン発のソーシャルビジネスについてご紹介してきましたが、今回はフィリピンで活動している日本人発のソーシャルビジネスをご紹介します!
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【2020年版】フィリピンで注目のソーシャルビジネス(社会的企業)まとめ
それではさっそく始めていきましょう!
日本人発!フィリピンの社会を良くするソーシャルビジネス6選
KAPI TAKO
フィリピンのルソン島北部山岳地帯における先住民族の暮らしと環境保全の向上を目的として活動するNGOコーディリエラ・グリーン・ネットワークが、Kapi Tako Social Enterprise Inc.として展開しているコーヒーブランドです。
フィリピンでコーヒー!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、スペイン植民地時代にコーヒー栽培が伝わって以降、フィリピンのコーヒーは細やかに愛されてきました。
そんなルソン島北部のコーヒー栽培に改めて注目し、KAPI TAKOは先住民族の方の暮らしの向上に繋げる活動をしています。
KAPI TAKOは先住民族の言葉で「コーヒーを飲みましょう!」という意味ということです。日本でも手に入れることができるので、フィリピンコーヒーを一度でも味わってみてください。
ココウェル
ココナッツ製品ブランドのココウェル。ココナッツオイルといえばココウェル!と言っても過言ではありません。「人と地球に優しい」ココナッツ食品やココナッツ化粧品を展開しています。フェアトレードとしてココナッツ製品を輸入・販売し、フィリピンの貧困をなくすことを目指しています。
フィリピンでは農家の貧困が深刻です。常夏の国で、一見フルーツや野菜が豊富ですが、低価格で搾取される場合も多くあります。「フィリピンの作物は安い」ではなく、「高品質でおいしい、安心」といった方向に進むよう、ココウェルのようなブランドがとても重要です。
着色料や合成香料、保存料は使用しておらず、自然素材でできているので、安心して手に取ることができます。2016年からはココウェルカフェもはじめており、健康的で贅沢にココナッツが使われた料理を味わうことができます。ぜひ足を運んでみてくださいね。
Girls, be Ambitious
みなさん、「モリンガ」をご存知ですか?モリンガとはフィリピンで豊富に採れる植物で、「奇跡の木」などと呼ばれる栄養価の高いスーパーフードです。
そんなモリンガを中心に製品を展開しているのがGirls, be Ambitious(通称GBA)。フェアトレードで、オーガニックな製品づくりを通して、フィリピンの人々や生産者、そして地球環境と消費者、すべての人にとって優しく幸せをつくるブランドとなっています。
貧困である状況を変えたいと思って立ち上げられたGBA。貧困だけでなく、環境に配慮されたパッケージや商品を手に取る人の健康など、さまざまな観点から課題解決がおこなわれているのが特徴的です。
スーパーフードモリンガはパウダーやオイルなど、さまざまな形で摂取できます。「お通じがよくなった!」「髪がツヤツヤになった」など多くの効果が得られるので、ぜひ試してみてください。
Sulci(スルシイ)
フィリピンのセブ島の女性をエンパワーメントするフェアトレードバックブランドを提供しています。フィリピンの女性たちがカギ針による手編みでバッグを手作りし、それに対して公正な対価を支払うことで、女性たちの生活が向上することを目指しています。
また、カルカル市の刑務所の女性たちに技術習得トレーニングをおこない、刑務所の中から出所後に仕事が得られる機会づくりもおこなっています。
涼しげなデザインが特徴的で、日本の夏にぜひ持ち歩きたいバッグです!
EDAYA
フィリピンルソン島北部の山岳地帯における先住民族カリンガ族の文化や竹楽器といった伝統からインスピレーションを受けてつくられたジュエリーブランドのEDAYA。
地域の伝統を通して生活収入を得ることができる人を増やし、マイノリティをエンパワーメントすることを目的としています。
先住民族の方の雇用の創出だけではなく、文化の継承やフィリピンの伝統が日本に届けられる、など強いメッセージが込められています。竹楽器職人の方の手で作られたジュエリーはユニークで華やか。ソーシャルビジネスかどうか以上に、ジュエリーとしてこの世界観に魅了されること間違いなしです。
UNIQUEASE(ユニカセ)
フィリピンに住む日本人なら、多くの人が知っているはず、ユニカセレストラン。過酷な環境下で生活してきた青少年たちに就労の機会を創出しています。同時に、奨学金制度を通して、学校に通うサポートをおこなったり、日本人学生のインターン受け入れによる次世代の育成や講演を通した発信活動など、多方面にわたって活動されています。
雇用の創出の場であることだけでなく、とにかく美味しい、ヘルシーで新鮮な野菜を食べられるレストランで、多くの人に愛されています。
衛生管理や安全な食材に配慮していて、お皿や調理器具まで、しっかりと蒸留水で洗浄されているので、「フィリピンでの外食ってお腹壊すことあるのでは...?」といった心配がある方も、安心して足を運んでいただけます。
お替わり自由のサラダバーが特におすすめです。マニラにいらっしゃった際にはぜひ行ってみてだくさい!
レストランの詳細はこちら!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はフィリピンを良くしようとする、日本人発のソーシャルビジネスを6つ紹介しました。
多くの日本人が社会貢献や途上国への関心を寄せる中、実際に行動に移して持続可能なビジネスを生み出し、継続してフィリピンの為に熱い気持ちを持って活動している方々は本当にかっこいいです!
フィリピンの社会問題の根源である格差、貧困については下記の記事でまとめている動画を見ていただけるとイメージがつきやすいかなと思います。 どうも!YouTube大好きっ子のしゅんP(@i_sh69)です。 僕は本を読むと眠くなるタイプなので、日頃YouTubeを見て新しい発見や気づきを得ることが多いです。 この#動画で知るフィリピンシリ ...
【貧困編】フィリピンを理解する上で参考になるYouTube動画5選
今回は以上です!
ありがとうございました。