格安航空会社のセブパシフィックは、デジタルの分野・外食産業で活躍する起業家を取締役に迎え入れました。
セブパシフィックを運営するCebu Air Inc.は、Grabフィリピンの共同創業者であるBrian Cu氏と、Kenny Rogersの創業者のBernadine Siy氏が2月3日に社外取締役に任命されたと発表しました。
Brian氏はBoston Consulting Groupで経営コンサルタントとしてキャリアをスタートさせました。また、インドネシアのライドシェア・物流企業のGoJekを共同設立したのもこの時期です。
彼は、2012年にオンライン小売業者Zalora Philippinesを共同設立し、2013年にはライドシェアのGrab Philippinesを設立しました。Brian氏は昨年8月までGrab Philippinesの社長を務めてました。
以前紹介した記事でもBrian氏については触れており、ここでは彼が始めた「近代的なジプニー」事業についてまとめました。 ジプニーは都市部から田舎までフィリピン各地で多くの人に利用されている小さな乗合バスのようなもので、フィリピン国民には欠かせない交通手段の一つです。 以前、フィリピン国民の足であるジプニーの歴史や由来に ...
GeJek, Zalora, Grab, Byaheと、Brian氏のバイタリティの高さに本当に驚きます。
Byahe、フィリピンの交通を変える為に「近代的なジプニー」を開発・発売
「Brian氏は、社会にプラスの影響を与える企業を作ることに情熱を持っています。彼は会社の運営上の課題を解決したり、成長戦略を定義したりするだけでなく、指導や投資を通じて次世代の起業家を育成することにも時間を割いています」とCebu Airは語っています。
一方、Siy氏は1994年に設立したKenny Rogersの役員を務めています。彼女は、2000年にフィリピンにシアトルの有名コーヒーチェーンをもたらし、現在はアテネオ・デ・マニラ大学の理事会の議長を務めています。
セブパシフィックは、新たな資金調達・コストの削減・フライトの合理化・事業運営の改善のためのデジタル化などを含む「事業変革プログラム」を立ち上げ、Brian氏とSiy氏を中心にこの危機を乗り切るために前進しています。