Moberは、個人や事業主と配達するドライバーを直接つなぎ、ユーザーの引っ越しや配送、モノのピックアップ等のニーズにリアルタイムで応えるモバイルアプリです。
荷物を移動させる際に、なかなか王道の手段がないフィリピン。友人の力を借りて、なんとかする人が多い気がします。
経済発展とともに、ヒトの動きもモノの動きも活発になってきた印象がありますが、そこで急成長しているサービスが、今回紹介する「Mober」です。
さっそく、詳しくみていきましょう!
フィリピン物流界のUber
2015年に設立されたMoberは「物流界のUber」とも呼ばれています。
アプリの使い方は非常に簡単です。
配達日時・ピックアップ場所・配達先・希望するサイズのトラックやバンを選択して、後は待つだけ。
Moberからドライバーが派遣され、実際にサービスを受けるという流れになります。
Moberの特徴はこんな感じです。
- 安心の情報提供
- メトロマニラ全域を網羅
- 即レスポンス
- 24時間利用可能
- GPS追跡
- スマホからの予約
ドライバーの連絡先、ナンバープレート、プロフィール等の情報を提供
Moberのトラック/バンは、メトロマニラのどこにいても利用可能
Moberで車両を予約すると、すぐに確認が取れる。Moberのシステムが自動的に最寄りの空車を検索し、可能な限り早くユーザーにサービスを提供
いつでも都合の良い時間に車両を予約することが可能
セキュリティはMoberのGPS追跡システムで一番力を入れている点。いつどこにいても、ユーザーが配送中の荷物の状況を確認することが可能
パソコンからだけではなく、スマホのアプリからもお手軽に予約をすることが可能
マニラの交通事情において、会社や個人が、自分で車を運転することは、決して一番良い選択肢ではないのが現状です。
特に資金が潤沢にはない中小企業やスタートアップに関しては、配送用のトラックを設備として常に持っているよりも、必要な時にだけすぐに使える配送サービスを利用する方が効率的と言えるかもしれません。
アプリはApple storeとGoogle Playでダウンロードすることが可能です。
元会計士のCEO・Dennis Ng
1992年に会計の学位を取得したDennis氏は、フィリピンの監査法人で2年ほど働き、その後家族と共に、塩、砂糖、小麦粉などの商品の販売を行なっていました。
結果的に、フィリピンで2番目に大きな塩の供給業者になったそうです。その後、Moberを立ち上げました。
彼は、メトロマニラが抱える問題を解決したいと考えていました。そこで生まれたのがMoberです。
フィリピン人である彼は、地元企業のことを熟知しています。
また、フィリピンで成功させることができれば、他の東南アジア諸国でもそのビジネスを展開できると自信をもっていて、フィリピンだけでなく東南アジア全体へのサービス拡大を視野に入れています。
そんなMoberは設立2年目に、フィリピンの物流最大手「2GO group」から資金調達をしました(調達額は非公開)
Dennis氏の詳しいインタビューはTechShackのインタビュー記事をご覧ください。
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フィリピン発のテックメディア「TechShake」|イケてるスタートアップ#5
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はかなりイケてるスタートアップ・Moberを紹介しました。
フィリピン独自の事情を的確に判断し、ユーザーの悩みや性質も理解した上で、めちゃくちゃ考え抜かれて作られているMober。
これからさらにいろんな業界でコラボしていき、さらに面白いサービスになる予感がします!
今回は以上です!ありがとうございました。