MerryMartは、今月(2021年1月)にイロイロ市に初のドライブスルー型店舗をオープンする予定です。
2020年、実業家Edgar Injap Sia2世のMerryMart Consumer Corpが新規株式公開を開始した際、投資家に向けて異例の売り込みを行いました。
トップスーパーマーケットチェーンに大きく成長するだろうという投資家の期待は、創設者のSia氏が完全に異なるセクターであるファストフードの業界で大きな成功を収めたという事実から、さらに高められました。
同社の目論見書によると、「Sia氏は、創設したバーベキュー・ファーストフード店Mang Inasal社のフランチャイズモデルでの成功事例を、MerryMartのビジネスモデルを活用しようと考えている」といいます。
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Jollibee Foods Corpに売却されるまでに300以上(そのほとんどがフランチャイズ)の店舗数までMang Inasalを成長させた経験から得た教訓、知識をMerryMartの戦略にも反映していきます。
このフランチャイズモデルを戦略の核として追求する一方で、ファーストフードでの成功事例以外にも、新しい戦略を再構築し、それを前面に打ち出しています。
その戦略が「ドライブスルー」。
MerryMartは、2021年1月にイロイロ市に初のドライブスルーストアをオープンする計画を発表しました。
2020年10月時点での建設の様子はこちらのYouTube動画をご覧ください。
深刻なコロナパンデミックの中で、消費者の行動や嗜好は変化しつつあります。
「消費者が新しい日常(ニューノーマル)に適応しようと前進している中で、MerryMartも拡大計画を柔軟に変化させながら、戦略の調整を行っています。」とSia氏は述べています。
ドライブスルー型のMerryMartの第一号店は、St. Joseph School横のDiversion Road沿いにオープンする予定です。
これは同社にとって新しいコンセプトであり、彼らは各地の主要な大通りにドライブスルー型の店舗を展開することを計画しています。
Mang Inasalの売却以来、Sia氏は、DoubleDragon Properties Corpを含む他のビジネスを開始しました。
DoubleDragonはMerryMartの全国展開において重要な役割を果たすことになります。
このデベロッパーはフィリピン全土の81の州に、いわゆるセントラルハブ(CentralHubs)と呼ばれる近代的な産業用倉庫を建設する予定です。これらの倉庫は、MerryMartの店舗の配送センターとしても機能します。
MerryMartには3つの店舗形態があります。中型/大型店舗であるMerryMart GroceryとMerryMart Marketは、より専門的な製品とより高級なブランドを提供しています。
3つ目に、小さい食料品店/パーソナルケアショップ/薬局を組み合わせた「three-in-one」のコンセプトを持つ小型店舗のMerryMart Storeがあります。
MerryMartは、フィリピン全土での規模拡大に向けた競争の中で、three-in-oneの形態が先行者利益という意味で優位性を持つことになると考えています。
今後、MerryMartは2030年末までには1,200店舗に達し、総売上高は1,200億ペソに達すると予想されています。
1店舗のフランチャイズ化には1,200万~1,500万ペソの費用がかかり安くはありませんが、2030年までには、店舗ネットワークの約80%がフランチャイズ加盟店になるとMerryMartは予想しています。
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