海外就職

カンボジアの国際NGOで英語教育のボランティアをやったら、人生で一番良い経験になった話

2020年4月24日

ahha-education

こんにちは。しゅんPです。

僕は大学時代から海外志向が強めで、新卒では商社に入ったり、現在はフィリピンで働いていたりと、海外が大好きな人間です。→詳しい自己紹介はこちら

大学時代は1年間休学して海外に飛び出したのですが、その期間の中でも一番成長したと実感しているのが、国際NGO・AHHA Educationのカンボジア拠点での英語教師のボランティアでした。教える対象はカンボジア人で、4か月程やってました。

一言であの経験を表すと、「圧倒的に難易度の高いチャレンジ」だったと思います。
しかし、そこで得れたものはかけがえのないものになっており、今の自分を作る上で大切な時間だったと思います。就活や転職活動とかでもカンボジアの話ばっかりしてました。
得れたスキル/経験は、大枠でまとめるとこんな感じだと思います。

  • 英語力
  • 外国人との関係構築スキル
  • サバイバルスキル

詳しく説明していきたいと思います!

カンボジアでボランティアをするに至った経緯

大学2年が終わったと同時に、1年間の休学期間を設けました。
休学期間の開始時、1年間の使い方で決まっていたことは、5か月間のフィリピン・セブ島への英語留学のみ。

「最初の5か月間で絶対に英語力を身につけて、その後実際に英語を使って海外で働くぞ!」と心に決めていました。
当時の僕の興味範囲は国際機関やNGOでした。

フィリピンでの留学が3か月くらい経過した時点で、いろんな国際機関のインターンに英語の履歴書を送ったのですが、雑魚大学生で専門性のなかった僕は面接にも進めませんでした。
当時はこのサイトをみていたと思います。

同時にNGOにも応募していて、色々受けたのですが、最終的にはマレーシア発の教育系国際NGOのAHHA Educationの活動に参加することになりました。
フォームから英語の履歴書を送り、英語での面接を突破して「一緒に働こう」と言われた時は、フィリピン留学で英語頑張っててよかったな!と思いました。

そこを選んだ理由は、理念への共感とカンボジアに対する関心の2点でした。

理念というよりかは、創設者のBig Teacherが言ってた言葉だった気がしますが、「得たものは社会に還元する。いい環境で学んだことを、学べてない人に教える」みたいな表現がとても心に刺さりました。
日本人として、いい家庭環境で育ち、大学まで通わせてもらっていた自分。世界全体で見ると上位数%に入るレベルで恵まれた環境にいた僕にとって、ただ自分の為だけではなく、恵まれていない環境の人たちに何かを還元したい、と思うようになりました。

また、大学時代に個人的に色々調べていたポルポト政権時代のカンボジアが衝撃的すぎて、カンボジアって今どんな状況なのかにすごく興味がありました。
実際に、AHHA Education Cambodiaでは、ポルポト政権時代に虐殺された祖父祖母を持つ世代の15~25才の生徒をターゲットとしていたので、ピッタリだなと思って参加を決めました。

ボランティア開始

ついにボランティア開始!
最初はプノンペンで1週間程研修をしました。
業務内容はAHHA Educationが持つ英語の教材を使った英語の授業です。(スピーキング重視)

プノンペン本部の研修に同時期に参加したメンバーはコロンビア人、スペイン人、インド人でした。
その他にも世界中からボランティアの人たちが来ていて、正直めちゃくちゃビビってましたが、何とかみんなと仲良くなれて充実した研修となりました。

AHHA Education Cambodiaには国内に何個も拠点があったので、1週間の研修が終わった後、首都プノンペンからバスで3時間くらいのカンボジアのど田舎・スバイリエンに派遣されました。
そこで一緒に働いたのが東ティモール人のマネージャーと、2日くらいしか被ってませんが前任ボランティアのイギリス人男性。

まったく日本人がいない状況の中で、頑張ったとはいえ英語もそこそこレベルのジャパニーズな僕。
イギリス人のネイティブの先生からいきなりバトンを渡され、英語の発音が完全に日本人な僕に対し、明るくフレンドリーな生徒から溢れる「こいつ大丈夫なのか」感..

こんな圧倒的不利で圧倒的に難しい状況で、僕の4か月間が始まりました。

最高の経験になった理由

カンボジアでの4か月がすごくいい経験になったのは、この、圧倒的に難易度の高いチャレンジングな状況に身をおいたからだと思っています。

英語力

英語力はめちゃくちゃ伸びました。
この経験がなければ、今仕事でバリバリ英語を使えるようにはなってなかったと思います。

最初は前任のイギリス人の先生と比較されているように感じていて、本当に焦っていました。つらいと思う時間の方が長かったと思います。
でも、英語で英語を教えるからには、もちろん自分は高いレベルで英語も話さないといけないし、物事を考えて伝えないといけない。

とにかく毎日必死に英語の勉強をしました。

  • 7:00:起床、シャワー浴びながら朝礼のスピーチをブツブツ喋る
  • 8:00:朝礼、50人の前で英語で挨拶、何かを語る
  • 8:30:午前の授業、生徒に問題を解かせている間は難しめの英単語帳をひたすら暗記
  • 12:00:昼ご飯、生徒や先生とおしゃべりしながらご飯。
  • 14:00:午後の授業、生徒に問題を解かせている間は難しめの英単語帳をひたすら暗記
  • 18:30:夜ご飯、生徒や先生とおしゃべりしながらご飯。
  • 19:30:瞑想的なお祈りの時間(この時間がすごく好きだった)
  • 20:30:帰宅、シャワー
  • 21:00:ひたすらYoutubeでシャドーイング、たまに英語の本の音読
  • 24:00:次の日の授業の準備
  • 1:00:就寝

みたいな生活を送っていました。
最終的には英語の先生として認めてもらい、赴任期間が終わる最終日には号泣しながらの大スピーチ。生徒もみんな涙を流してくれていたことがすごく印象に残っています。

外国人との関係構築スキル

この滞在で関わった外国人の数は、数えきれません。
それぞれ違うアクセント、文化、笑いのつぼ、ジョークの加減がある中で、日本人の僕は割と浮いてたかなと思っていました。(たぶんその時自分に自信がなかった)

とにかく意識したことは、当たり前ですが、恐れず積極的に絡みにいくこと。
月に一回、カンボジア内の各拠点に散らばったボランティア全員がプノンペンの本部に集まっていたのですが、本当に多国籍。人数もすごい。

そんな中で、インド人とイギリス人の2人とまずがっつり仲良くなっておきました。
彼女たちが中心的な存在だったので、みんなで出かける時は声をかけてもらうようになり、どんどん交流を広げていきました。

日本のことをしっかり説明できるようにしておいた、勧められた酒は断らない、何言っているかよくわからない時もとりあえず笑っとく。みたいなことを意識していました。
20才の若造で、日本人のボランティアの人は少なかったので、珍しがられて可愛がってもらえるようになりました。

この経験のおかげで、今は海外とのやりとりでも臆することなく、自信を持ってコミュニケーションをとり、関係を構築できるようになったかと思います。

サバイバルスキル

よくある話ですが、カンボジアの田舎にいたので、サバイバルスキルはつきました。

  • カエルとか犬とかも食べれるようになった
  • 手洗いで洗濯できるようになった
  • どこでも寝れるようになった、大便できるようになった
  • 言葉通じなくても、心で通じちゃえばOKじゃんっていうマインドセットになった
  • 夜、ゾンビ化した狂犬病持ってそうな犬に囲まれても動じなくなった

とか、色々です。

田舎生活だったのですが、面白い場所は結構あって楽しかったです。
休日は、生徒のバイクの後ろに乗って生徒の実家を尋ねたり、市場や湖に行ったり、田舎の飲み屋さんみたいなところで楽しんだりと、日本にいたら絶対に見れない光景に出会うことができました。
心がめちゃくちゃ広くなったと思います。

ahha-1

東ティモール出身のマネージャーと



まとめ

長くなりましたが、僕が言いたかったのは「圧倒的に難易度の高い」状況に身を置くことが大事だということです。
不利な状態で、誰も助けてくれない状況に自分をおいて、そこから頑張って、工夫して、もがきながら、自分が楽しいと思える状況まで自分で持っていく。

失敗は色々するかもしれませんが、失敗しないと人は成長しません。
僕はこのカンボジアでの経験のおかげで、英語的にも人間的にも自信がつました。就職活動や転職活動をしている時にはカンボジア時代の話を一番しています。

そのおかげで、今はフィリピンに拠点をおき、日々フィリピン人とばちばち仕事ができていると思っています。
ぜひ、みなさんも圧倒的に難易度の高いチャレンジをしてみてください。

以上です!

-海外就職
-, , ,

Copyright© フィリピンスタートアップ , 2024 All Rights Reserved.