Globe Telecomの金融技術部門であり、モバイルウォレット・GCashの運営会社でもあるGlobe Fintech Innovations Inc. (Mynt)は、ニューヨークに拠点を置く投資会社のBow Wave Capital Managementから、1億7500万米ドル以上の新規資金を調達したと発表しました。
Myntは、フィリピンにおける金融包摂の成長と決済・金融サービスのデジタル化を促進するために、Bow Wave Capital Managementが運営するファンドであるASP Philippinesからの投資を受けました。
このファンドは、フィリピンにおける金融業界の成長と決済・金融サービスのデジタル化を促進することを目的としています。
2015年にフィリピン最大の通信事業者であるGlobe Telecom、コングロマリットであるAyala Corporation、中国のAnt Financialのパートナーシップとして設立されたMyntは、モバイル決済サービスのGCashと、フィリピン人がマイクロローンやビジネスローンを組むための融資プラットフォームFuseの2つのフィンテックサービスを運営しています。
「今回のBow Wave Capitalからの資金調達により、私たちは"finance for all"というビジョンを実現し、すべてのフィリピン人が平等に決済や金融サービスへのアクセスが可能となる世の中を作っていきます」とMyntのCEOのMartha Sazon氏は述べています。
「Myntはフィリピンのフィンテック分野で大きな躍進を遂げてきました。この事実と私たちが共有する価値観を認識し、Bow Waveは、Myntのビジョンを支援していきます」と、Bow Wave Capitalの最高投資責任者であるItai Lemberger氏は語りました。
多くのフィリピン人がデジタルサービスを利用しはじめた流れに乗じて、GCashはオンライン決済、銀行キャッシュイン、送金などのサービスを伸ばしていき、2020年には1兆(208億米ドル)を超える総取引額を記録しました。
GCashは、モバイルウォレットを通じて3,300万人以上のフィリピン人にデジタル金融ツールやサービスを提供しています。
「フィリピンがロックダウンを解除してもMyntの勢いが続いているという事実は、キャッシュレスなライフスタイルへと顧客の行動が根本的にシフトしていることを示唆しており、私たちは自信を持って事業を推進することができました。フィリピンのユニコーン企業になるであろうMyntの将来を楽しみにしています」と、Myntの取締役会長であるErnest L. Cu氏は述べています。
▼参考
e27.co