シンガポールに本社を構える、保険/クレジットカード/ローンなどの金融商品比較サイトを運営するGoBearは、香港、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシア、そしてフィリピンに展開し急成長している注目のサービスです。
そんなGobearは、フィリピンに拠点を構える融資プラットフォーム・AsiaKreditを買収しました。
AsiaKreditは、こんな背景/想いがあって設立されました。
フィリピンだけでも、フィリピンの成人が6,000万人以上いるのに、銀行口座を持っているのは2,000万人だけで、クレジットカードを持っているのは300万人だけです。そんな中でも10人中7人のフィリピン人が、公式の金融機関ではない貸し手からお金を借りています。多くの人が、安全で仕組み化された個人融資を受けたいと思っています。
そんな状況を変える為に、アプリ上で情報を入力するだけで簡単にオンライン上で資金を借りることができるサービスを開発しました
かっこいいですよね。pera247というオンラインで個人融資を受けれるアプリを運営しています。
従来の銀行では提供されなかった迅速で便利な信用枠を介して、100万件を超える融資を成立させています。
今回の、GoBearのAsiaKredit買収により、GoBearはフィリピン国内でのサービス拡大をさらに推進することが可能になります。
また、100社以上のパートナー企業のネットワークにAsiaKreditの融資サービスを導入し、東南アジアや香港の銀行やクレジットカードを持たない消費者への融資を支援します。
また、AsiaKreditのpere247を通じた消費者向け直接融資サービスの拡大も予定されています。
ユーザーがより多くの金融商品やサービスにアクセスできるようにすることで、GoBearは銀行と保険の両分野のデータやインサイトを活用して、価格リスクをより良く評価し、管理することを計画しています。
「GoBearとAsiaKreditは共に、地域の人々にアクセスしやすく、(闇金や知り合いからではなく)公式の金融サービスを提供するというビジョンを共有しています。今回の買収は、AsiaKreditにとって、GoBearの広いネットワークを活用し、東南アジアと香港に向けて消費者への融資サービスの範囲を拡大することができる素晴らしい機会となります」とAsiaKreditの共同創業者兼CEOであるMike氏は語っています。
ベイン・アンド・カンパニーの調査によると、東南アジアの人口の70%以上が銀行口座を持っていない状態にあり、公式な機関の金融商品へのアクセスは何百万人もの人々にとって依然として課題となっています。
2020年にはCOVID-19の影響で発展途上国の経済成長が激減すると予想されており、消費者に金融商品へのアクセスを提供することがますます重要になってきています。
GoBearは昨年、オランダの資産運用会社AegonとオランダのVC企業Walvis Participatiesから8000万ドルを調達しました。
「AsiaKreditがGoBearファミリーの一員となったことで、東南アジアと香港の恵まれない人々に対する金融の健全性を向上させるという使命をより強く意識できるようになりました。GoBearとAsiaKreditは、銀行パートナーと共に、何百万人もの消費者に信用できる金融商品と、倫理的な融資へのアクセスを提供することができるようになります。」とGoBearのAdrian氏は語りました。
【参考】
e27.co
theasianbanker.com