フィリピンの不動産テックスタートアップのAQWIREは、Spiral Venturesが主導するシリーズAの資金調達ラウンドで210万米ドル(約2.2億円)を調達したことを発表しました。
このラウンドの投資家には、シンガポールを拠点とするGentree、東南アジアの大手オンライン不動産業者であるPropertyGuru,を生み出した投資企業であるVulpes、香港のBetatron Venture、PropertyGuruの共同創業者であるSteve Melhuishなどが含まれています。
また、200万米ドル(約2.2億円)のベンチャーローンを受けることを計画しており、フロートと保証金に充てる予定だと言います。
調達した資金はサービスの新市場への進出、フィリピン内の新しい顧客の開拓の創出に使われます。
AQWIREによると、本ラウンドには合計約4億円以上の投資希望が殺到しましたが、希薄化を懸念し辞退しました。
AQWIREのCEO兼創業者であるRay Refundo氏は、「AQWIREは2019年から利益を上げており、既に約1.8億円(170万米ドル)の収益を上げているため、今回の資金調達に関しては大きくは出なかった」と述べています。
Refundo氏によると、AQWIREは2020年に年間売上高が50%増加し、2021年には3倍になると予想しています。
2018年に設立されたAQWIREは、現地のデベロッパーや仲介業者が、海外の1200万人のフィリピン人を含む海外の不動産投資家にアクセスすることを可能にしました。
AQWIREは海外の不動産サイトと提携し、国境を越えた不動産の販売と管理、住宅ローンや支払い処理を提供しています。
- 世界中のどこからでも支払いが可能
- あらゆるカード、銀行、電子決済が可能
- 購入者のために安全な住宅ローンを提供
- 物件の情報がより多くの人の目に触れるサービス設計
上記がAQWIREの強みとなっていて、多くの国を跨いだ不動産取引を生み出しています。
「世界各国の物件の情報を集めて提供したこと特化した多くの不動産テックとは異なり、私たちは住宅ローンや国境を越えた不動産管理にも力を入れています」とRefundo氏は話します。
AQWIREのクライアントには、Ayala Land、Megaworld、Vista Landなどのフィリピンの名だたる有名デベロッパーが挙げられます。
【参考】 どうも!しゅんP(@i_sh69)です。 僕は現在フィリピンでコンドミニアムを借りているのですが、モールの隣という好立地で、プールとジムも付いてる高層マンションで、日本円で5万円ちょっと。 部屋自体は ...
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AQWIREのビジネスモデルとは違いますが、以前フィリピンで最も使われている不動産ポータルサイトもまとめましたので、是非そちらもチェックしてみてください!
【2020年版】フィリピンで最も使われている不動産ポータルサイト5選