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ライブストリーミングアプリKumu、Openspaceベンチャーズから約5億円を調達

2020年5月3日

フィリピンでは、ソーシャルメディア空間を中心に構築されたテック系のあるスタートアップが注目されています。

Kumu”は、Roland Ros、Rexy Dorado、Andrew Pineda、Clare Rosによって設立されたライブストリーミングとコンテンツのモバイルアプリです。フィリピンのコンテンツ・クリエイターは自分にカメラを向けてライブ配信をすることで、自分たちのストーリーや瞬間、才能を世界中の視聴者に紹介することができます。

Kumuのビジョンは、コミュニティをより身近にするプラットフォームを作ることです。メディアとテクノロジーを通して、創造性をアイデアや行動を超えて、動きや勢いに変えていくことを目指しており、グローバルなフィリピン人コミュニティの未来を可能にすることに他なりません。
また、シードラウンドでは約1億2000万円を調達しています。

Kumuとは

そもそもKumuとはどういったサービスなのでしょうか。

Kumuは、ファンがプラットフォーム上でお気に入りのコンテンツ制作者にチップを渡すことができます。日本でいうとSHOW ROOMに似たサービス形態となっています。

「Kumuは、自分の情熱で稼ぐことがどれほど大変なことかを理解しています。そのため、私たちは資金の一部を、トレーニングに始まり、制作に至るまでのクリエイティブなプロセス全体にわたってライブ配信者をサポートするために配分しています。私たちの目標は、世界初のソーシャルテレビネットワークを構築し、コンテンツ制作者が自分たちと関わりたいと思う熱狂的なファンを簡単に見つけることができるようにすることです」と、KumuのCEOであり共同設立者であるローランド・ロスは述べています。

このプラットフォームは多くの番組と連携しており、Kumunitiesと呼ばれるアプリのコミュニティチャットを利用するなど、ブランドが視聴者にリーチするための複数の方法を提供しています。ブランドがKumuを活用する例としては、社内の番組で賞品の広告を出したり、個々のライブ配信者をスポンサーにしたりすることが挙げられます。

また、Kumuを利用して他の企業は、ユーザーがお気に入りのコンテンツ制作者にブランドのデジタルギフトを贈ることができ、ユーザーはプラットフォームのウォレット機能を使って現金と交換することができます。

シリーズAにて約5億円を調達

フィリピンのライブストリーミングアプリKumuは、Openspace Venturesが主導するシリーズAの資金調達ラウンドで約5億円を調達したと発表しました。

このラウンドには、投資会社Kickstart Ventures、メディアコングロマリットのABS-CBN Corporation、Summit Media、Gobi-Core Philippine Fund、VCのFoxmont Capital Partnersも参加しました。

Openspaceのフィリピンからの投資先は、ファッションeコマースプラットフォームBeautyMNLへの投資に次いで2社目となります。

Kumuは新たな資金を使って事業を拡大し、新機能を立ち上げる計画とのことです。最近では登録ユーザー数が300万人に達し、収益が増加しているといいますが、具体的な数字は明らかにしてはいません。また、100人以上のKumu livestreamersが、プラットフォーム上のオリジナルコンテンツのストリーミングから毎月少なくとも2万ペソ(または約4万円近く)の収入を得ているとしています。

新機能については、KumuはAIとコミュニティ主導のライブコマースプラットフォームを展開すると述べています。これによりファンはライブストリームを見ながら商品を購入することができ、コンテンツ制作者はストリームから収入を得る機会を増やすことができるようになるとのことです。

"Kumuの共同設立者であるローランド・ロス氏は「当社のライブストリーム・コマース・パイロットでは、10分間で300件近くの商品購入が発生しました」と述べています。クリエーターにフィリピンでのeコマースのデジタル影響力を促進させればするほど、消費者、フィンテックプレイヤー、物流会社が母国のデジタルマーケットプレイスに参加することができるようになります。

フィリピンの大手TVネットワークの一つであるABS-CBNの支援を受けて、Kumuはさらに幅広いリーチを持つことになるかもしれません。

「このアプリKumuで、私たちは番組やゲーム番組、ABS-CBNのタレントたちの新しい時代を想定しており、新鮮なアイデアとライブインタラクションが視聴者に最高のサービスを提供することができます」とABS-CBNのビジネス開発責任者ルイス・パオロ・M・ピネダは語りました。

まとめ

日本でも、#stayhomeのムーブメントがテレビの向こう側にいるタレントまで広がり、それをきっかけにライブ配信やSNSを通して、応援してくれるファンと身近に触れ合えるようになりました。ライブ配信のユーザーは有名人だけでなく、ECならではの不安を解決するため利用するアパレルブランド、駆け出しのアーティストまで様々です。

中国では1時間で数億円売り上げるライブ配信者が生まれてきたりと盛り上がってきている印象ではありますが、まだ可能性に溢れたプラットフォームであると感じます。

隠れた才能がソーシャルの世界で私たちをどこへ連れて行ってくれるのか、期待しています。

【参考】
e27

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