SPEEDTESTを運営するOoklaは、フィリピンの固定ブロードバンドのダウンロード速度が過去4年間で477%速くなったことを明らかにしました。
Ooklaは報告書の中で、固定ブロードバンドを利用したフィリピンのダウンロード速度(下り)は、2016年第3四半期の3.18Mbpsから2020年第3四半期には18.35Mbpsに増加したと述べています。また、固定ブロードバンドのアップロード速度(上り)も同様に上昇しました。
回線速度は「上り」と「下り」の2種類で表記されます。
ダウンロード速度が「下り」速度で、メール受信、WebサイトやSNSの閲覧、動画視聴(YouTubeやNetflixなど)、アプリや画像・動画のダウンロード、オンラインゲームの読み込み速度など、インターネット上にあるあらゆるデータをダウンロードする速さのことです。
アップロード速度が「上り」の速度に該当し、メール送信、SNSやブログの投稿、動画投稿(YouTubeなど)など、インターネット上にあらゆるデータをアップロードする速さを指しています。
また、Ooklaによると、フィリピンのモバイルインターネット速度も改善しましたが、過去4年間でダウンロード速度が99.1%の増加に留まったと述べています。2019年第3四半期と2020年第3四半期の間に、前年と比較してダウンロード速度とアップロード速度の両方で中央値のパフォーマンスが低下したといいます。
Smartは、2020年第2四半期から第3四半期の間に19.97Mbpsで、フィリピンの代表的なモバイル事業者の間でスコアが最も速い形となりました。Globeは13.47Mbpsでした。
インターネットサービス事業者の中では、2020年第2四半期から第3四半期にかけて、固定ブロードバンドの速度が最も速かったのはPLDTで24.76Mbpでした。続く2位はConverge ICT、3位はSKYでした。
ネットワークパフォーマンスの全体的な改善にもかかわらず、フィリピンはまだ固定&モバイル回線が速い国はどこかわかる実効値ランキングの「Speedtest Global Index」でほとんどの国に遅れをとっています。2020年10月時点で、フィリピンはモバイルで世界111位、固定ブロードバンドで107位となっています。
「フィリピンは順位を向上させるために、インフラ強化の障壁を取り除き、国全体のインターネットへの接続性を向上させ続ける必要があるだろう」とOoklaは強調しています。