どうも!しゅんP(@i_sh69)です。
みなさん、ビキニバーってご存知でしょうか?
タイなどではゴーゴーバーとも呼ばれ、フィリピンではKTV(フィリピンパブ)、オプション豊富なマッサージと共に、有名なフィリピンの夜遊びの一つです。
多くの観光客、現地で働く人、フィリピンの富裕層が訪れるビキニバーですが、お金の流れはどうなっているのでしょうか?
果たしてそこで働く女性はどれくらいお金を稼げているのでしょうか?
今日はビジネスモデルについてお話したいと思います。
※今回の情報、記載している金額はあくまで一例です。実際に業界で働くママさんの証言を元に執筆しております。尚、レートはわかりやすく2倍で計算しています。
ビキニバーのビジネスモデル
先に、ステークホルダーをまとめた図を紹介します。
登場人物をちょっと細かく整理します(裏にいるマフィアについては詳しくないので省略します)
キャスト
ママさん
ビキニバーを管理しているおばちゃん。若かりし頃キャストをやっていた人が多い。この裏にオーナーやマフィアがいるのは確実だが、お店に入ったお金の配分の仕方は不明なので、今回はお店の経営はママさんだと仮定して話を進める。
マネージャー
登場人物は上記の4名です。
基本的にはここでお金が流れる形となります。
お客さんが支払うもの
お客さんが支払うものは、大きく分けて2つです。価格、数字は取材したバーのものを例として使用しています。
- 自分のドリンク:1本100ペソ(約200円)
- ガールズドリンク:1杯250ペソ(約500円)
- バーファイン:5,000ペソ(約10,000円)
自分で飲むお酒です。フィリピンで有名なビールのサンミゲルライトだと仮定して1本100ペソ。
お客さんがキャストを席に呼んだ時に、女の子の為に頼むドリンク代。1杯250ペソ。
いわゆる「持ち帰り」のことをバーファインと呼びます。金額は人、地域によってバラバラですが、今回は相場と言われる5,000ペソ。
さて、この収入が登場人物にどのように配分されていくのでしょうか?
お金の配分
具体例をあげながら説明していきます。
今日お客さんはビールを5杯飲みました。また、途中からキャストと一緒に飲んで、キャストに5杯ご馳走しました。
- 自分のドリンク代:100ペソ(約200円)×5杯=500ペソ(約1,000円)
- ガールズドリンク代:250ペソ(約500円)×5杯=1,250ペソ(約2,500円)
- バーファイン代:5,000ペソ(約10,000円)
→この金額は全てママさんに入ります。
→1杯のうち、キャストに80ペソ、ママさんに170ペソがはります。5杯だとキャストに400ペソ(約800円)、ママさんに850ペソ(約1,700円)が入ることになります。
→こちらがポイントです。こちらは3,200ペソ(約6,400円)がママさんに入ります。キャストは1,800ペソ(約3,600円)を受け取ると思いきや、その半分の900ペソ(約1,800円)をマネジャーに渡しています。自分の手元に残るのは900ペソ(約1,800円)...。現実は厳しいです。これにプラスしてチップがもらえる場合があります。
まとめるとこうです。
お客さん:支出合計 -6,750ペソ(13,500円)
キャスト:収入合計 +1,300ペソ(約2,600円)
ママさん:収入合計 +4,550ペソ(約9,100円)
マネージャー:収入合計 +900ペソ(約1,800円)
キャストは体を張って、見知らぬ人と夜を過ごしても、ガールズドリンク代を除いて約1,800円のみ手元に残ることとなります。
皆さんはこの数字をどのように捉えますか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
本日は普段あまり意識しないで楽しんでるであろう「ビキニバー」のビジネスモデルについて説明しました。
肌感ですが、やはりビキニバーで働く女性で恵まれた家庭で育った方は少ないです。
ビキニバーで働くとその大半がお店やマネージャーに持っていかれるので、生活は厳しいものになっています。
華やかで楽しげな雰囲気のビキニバーですが、現実は厳しく「貧困から脱出できずに長く働かざるを得ない、体を売らないと生きていけない状況」が出来上がってしまっているように思います。
お客さん